主菜副菜めんどくさい

ブログが意外と簡単に作れてびっくり

好きなもの

ツイッターで素敵だと思う人が好きなものについてブログを書いていて、どうしても自分もやりたくなったので書いてみよう
いいと思ったものは真似して見るように心がけているけど、人と同じことをしているように見えるのは嫌だから、あまり公言していないし、このブログは元気な、ましてや前向きなことをあまり書いていないので恥ずかしいけど、たくさん書いてみたい

どこから書けばいいのかわからないから、とりあえず思いつくだけ、趣味のあたりから。

・好きな音楽
 一番好きなバンドは相対性理論。中学生で聴き始め、初めて買ったCDはハイファイ新書。テレ東の音に憧れ、それからひたすら聴いている。まるえつの声も、ギターもきらきらで好きだった。いまの好みは相対性理論から分岐しているとも言える。
 他にも好きなバンドは、東京事変ART-SCHOOLパスピエ、などなど。音の少ない、引き算の音楽が好きなのかな。好きな曲も書いていきたいけど、それを始めるとどうしても長くなってしまうので、今回は割愛。きっと一番聞いたのは相対性理論の「テレ東」

・好きな本
 何度も読んだ故伊藤計劃の「ハーモニー」。はじめは話の筋書きに惹かれたけれど、気がついたらしなやかな曲線のような文体に触れたくて、何度もページをめくっていた。お話の内容としては、いま勉強している言語の世界へ呼び込んでくれた初めての本。その点で言えば感謝もしているし、なんてことをしてくれたんだという気持ちもある。好きなシーンはキアンに会いに行く場面。塵一つ残らない徹底したミニマルデザインな風景を思い浮かべてしまう。
 もう一冊挙げるとしたら、たぶん「月は無慈悲な夜の女王」かな。細かいお話はしっかり覚えていないし、とても長いのでだらだら読んだ記憶がある。SF小説が好きで、「幼年期の終わり」とか「破壊された男」も好き。
 SF以外だと村上春樹の「風の歌を聴け」や吉本ばななの「キッチン」、江國香織の「落下する夕方」を時々読んでいる。どれも後ろめたさや後悔を受け止めてくれる気がする。

・好きな書店
 本つながりで気に入っている書店をいくつか。一番はamazon。なんでもあるし、少し安い。たくさん買っているとちょっとした差額もばかにならないからね。実店舗では、ちくさ正文館本店が一番。けして広くはないし、網羅的な品揃えを用意しているわけでもない。むしろ、書店員の好みでセレクトした、本のセレクトショップのようなお店。詩集や文学全集のような分野に強いと聞くけど、買うのは雑誌と小説、新書くらい。次は丸善書店。栄の西よりにある、でっかいビルのお店。ここは細かいジャンルに分かれて様々取り扱っているので、なんとなく概観してみたい時に行くお店。レジが異様に混んでいたり、各階移動が面倒だけど、時間をかけてゆっくり棚を見ていればいい本が見つかる。そういえば、雑誌はPOPEYEやBRUTUS、WIREDくらいしか読んでないなあ。新書はなぜか中公新書

・好きな服
 よく着るブランドは rikolekt かな。大須の fro.nowhereというお店で買っています。あとで書こう。ユニ展開だけどちょっとレディース寄り。ミニマルでありつつも遊び心や懐かしさを見いだせるデザインで、着心地もとてもいいので気に入っている。なかでも一番好きなのは touch パンツ。お店で藤井さん、いちこさんと散々お話しながら悩み抜いて買った一着。今年のクリスマスは付き合っている人がrikolektのセーターを贈ってくれて、とても嬉しかった。
 
・好きなお店
 まずは服屋さんから。さっきも話題に上がったfro.nowhereというお店。男女二人のスタッフの方が運営している、大須のはずれで静かに開いているお店。好きなところは静かなところ、藤井さん、いちこさんが親切なところ、取り扱いが好みに合うところ。など。このお店はあまり混んでいることがなく、自分しか客がいないということも少なくない。いつもくるり、nullbarich、suchmos、spangle callのような力を抜いた音楽が流れている。猫がフロアを歩いている。普段来ている服はほとんどここで買っているくらいお世話になっているお店です。あまり書きすぎて全貌がわかってしまうのも野暮ったいので、気になった人はぜひ訪ねてみてください。素敵なお二人と猫のトラさんが迎えてくれると思います。
 次は食べ物屋さんかな。お金の使いみちは洋服と食べ物なので、よく食べに行くお店でも。最も頻繁に行ったのは長久手の豊龍園だと思う。おいしい、早い、安い、多いの四拍子が揃っているし、大人数入れるので部活の友達と食べに行くとなればここに決まるのがいつもの流れ。おすすめは四川麻婆豆腐と回鍋肉。

・中華を食べるとお酒が飲みたくなる。ということで好きなバー、と言いたかったけど、めったにバーなど行けない。良かったのはマリオットアソシアホテルのメインバー「エストマーレ」。いわゆるバーと言われてイメージするそのもので、カウンターの後ろにはお酒がずらり。バーテンダーがお酒を作ってくれるのを目の前で見ることができるけど、前知識がなく、あまりわからない。出てきたお酒はおいしかった。それと、金山駅のほしあかりというお店はデートなどにはよいと思う。
 
・お酒の話題なので、好きなお酒を挙げておくと、まずビール。うちはスーパードライなのでさっぱりしたものも好きだけど、実はブリュードッグや青シメイのようなホップの味が感じられるのが好き。次はジンのタンカレー。味わいが穏やかなので、どんな材料とでも合うと思う。ウオッカも置いてあるけど、あまり違いがわからない。日本酒はくどき上手というのが美味しかった記憶がある。酔っ払うので覚えていない。焼酎はあまり飲めず、キンミヤ焼酎をレモンサワーにするくらい。あ、好きなカクテルはカミカゼだった。
 実は紅茶やコーヒーも好きで、暇な時間はお湯を沸かしていることが多い。よく買いに行くのはどちらも一社上社にある「coffee kajita」と「TEA MODE」。それぞれ珈琲豆と茶葉を売っている。カジタはカフェも併設しているけど、いつも繁盛していて入ったことがない。買って帰るのはさわやかブレンド。中煎りで、最後にナッツのような香りがする気がする。食後にもいいし、ケーキと飲んでも丁度いい。T-modeはもともと藤が丘にあったお店で、去年移転して、お店が広くなった。おすすめはダージリンの夏摘みか、苦手ならセイロンのヌワラかディンブラかな。時期になると茶園ものが出てくるので、ぜひ飲んでみて欲しい。
 ひとしきり趣味の話をしたところで、そろそろ書くことが思いつかなくなってきた。個人的な部分に踏み込んで書くと、好きな色は黒と白。持っている服もこの色が多い気がする。性格は白黒つけないと気がすまない、ということはなくて、なんでもなあなあでいいじゃない。といういい加減な性分だけど。好きな季節は冬。汗をかくこともないし、葉っぱの落ちた木がなんとなく好き。天気は分厚い雲の隙間が見えてるとき。
 
本格的にかけなくなってきたところで、思いついた好きな勉強の分野の話をしようと思う。今勉強しているのは言語学という分野の、特に統語論という領域。かんたんに言うと、ことばの文法はどういう仕組みになっているのか、なぜそうなのかということを調べている分野で、人間にだけ許された言語の姿を見つめようという勉強です。いまの言語学は「すべての人間は、言語に特化した領域が先天的にそなわっていて、そのおかげで言語を操ることができる」という生成文法の立場を主流にしている。この主張の根拠として、「子どもは教えられていない文法もいつの間にか使えるようになる」や「どの子どもも等しく第一言語を獲得できる」だとか、「世界の言語に共通のルールがある」といったことが挙げられていて、どれも本当っぽいんだけど、頭の中の話だけあって決定的にはなれていない。こういうはっきりと答えの出てこない分野を勉強しているけど、すぐに答えが得られなくてもじっと待ってみるという態度が身についたのはよい点だと思う。
 上で少し話したけど、この分野を選んだのはある本の影響が大きい。先程紹介した「ハーモニー」と同伊藤計劃氏の「虐殺器官」で少し言語にまつわる話がされているのだけど、この話がかつての自分には大きな衝撃だったのだと思う。作中では「なんてことはない普通の広告の文章が虐殺へ駆り立てる要素を持っている」とか、「地獄は脳の中にある」といった描写、それとハーモニーの最後に語られるコーカサスでの会話がなんとなく生成文法的な考えを提起させていたのだと思う。大学のゼミが音声学と統語論くらいしかまともな分野がなさそうだった、というのも大きいけど。他の分野の批判になってしまうけど、例えば英語史ゼミの場合は歴史的な事象、たとえば母音推移のような事実の用例を集めることで事象を細かいところまで明らかにしている。けれど、その後「なぜそうなったのか」という話がされていなくて、いつも「なぜ、なのか気にならないのかなあ」と不思議に思う。
 本当は卒論には最近話題のAIを取り入れて、機械学習の中に言語を再現するという実験をやってみたかったんだけど、力不足でできなかった。Google翻訳は統語的アプローチをやめて圧倒的なデータ量を駆使した統計的アプローチに切り替えたし、目的が達成されれば手段は問わないという姿勢は効率的で好きだけど、個人的な興味としてはぜひ統語律による言語の運用が完成するのを見てみたい。

 少し好きな物の話からそれてしまったけど、もう書くことがなくなってしまった。まだまだ好きなものはたくさんあるけど、書けなかったりしたものもある。書かれなかったからといって好きでないということではなく、恥ずかしかったりなんだったりでここには登場しなかっただけ。そもそも読者を想定していない適当な垂れ流しだから、これでOK。また気が向いたら書いてみよう。

では